深刺ししなきゃ治らない!?
当院では深刺しすると何度も書いてありますがなぜ深く刺さなければいけないかをしつこく述べてみます。
他の鍼灸院とは違って、痛くないとか、刺すのはほんの数ミリですとか言いませんのでついてきてくださいね。(汗
まず皆様に聞きたいのですが、何年も痛かったり不調だったりした箇所が弱い刺激で治ると思いますか?
恐らくそういった箇所は、自分でも普段から揉んだり押したりしていませんでしたか?
また鍼を打ったことがなくても、マッサージ等でほぐしたことはありませんか?
その結果として症状がまったく良くならない。
これは浅い鍼、細い鍼では治らないということになりませんでしょうか。
もちろん、それで治ったら当院へはいらっしゃる必要はありません。
うちへ来るような方は、どこへ行ってもダメだった効かなかったような方たちです。
首や肩が鉄板になっている、腰の奥に固いしこりみたいのがある、お尻がガチガチになっている、そんなあなたです!
■鉄板になっている首に細くて浅い鍼が効きますか? 効きません!!
■ガチガチのお尻にちょっと刺して電気流して効きますか? 効きません!!
この辺でやめておきましょう。。。
何度も述べていますが、痛みの原因のほとんどは筋肉の凝りです。
筋肉が固くなり、神経をぎゅっと噛んでしまって痛みが出ているのです。ですから、この固くなった筋肉をほぐすというか壊さないといけないのです。
奥まで固くなった筋繊維は浅い鍼ではほぐれません、だって届いていないんだから。。
また表面の筋膜という筋肉を包んでいる膜があるのですが、凝りはこれが固くなっているのが原因であるという説があります。
だから、この固くなった筋膜を壊せば筋肉は柔らかく動き出すと、こういう理論です。
確かに筋膜も固くなり悪さをします、またこの固くなった筋膜に鍼が当たると、これはこれで響きます。
だからこれで良いんだと、でも、私から言わせてもらうとそれでは不十分です!
その程度の刺激では効かないんです、その奥が痛いんです、固いんです。
ようやく本題に入りますよ!
確かに筋膜も固くなりますし、筋膜ですので比較的に表面で鍼が響きます。(だから浅刺しで良いと)
しかし、そこで鍼を止めずにさらに刺していくと、急に固くなった筋繊維にぶつかります。
するとそこで鍼はさらにず~んと響きます、でも、そこでも止めてはいけません。
さらにそこから先がずっと固いままの箇所が筋肉中に存在するのです。
これが万年痛の元凶です!
筋張っているというか、拘縮してしまっているというか、とにかく非常に固い箇所があるのです。
そこを鍼で貫き、もう線維化してしまっているような凝りを破壊するんです。
いたたた~~となりますが、そこ!そこ!ともなります。
非常に固いです、筋肉ってこんなに固くなるの?というくらい固いです。
この状態の筋肉には痛くない鍼、細い鍼は刺さりません、鍼が曲がります。
また凝り過ぎて、人によっては悪い意味で鍼が痛くありません、麻痺してしまっているような感じです。
でもぼんやり気持ち良いというか、そこまで筋肉は固くなります。
そして、それは決して表面なんかではなく奥の奥なんです。
深刺しでないと、そこには当たりません。
このために深刺しが必要なんです!
筋膜リリースと鍼の項目と重なりますが、先ほど、筋膜の話をしましたが、筋膜というのは筋肉を包んでいます。であれば筋膜は表面だけでなく奥にも存在しますよね?
ということは向こうの筋膜も固くなっています。
表面の固い筋膜を壊しても、奥の固い筋膜が固いままでは筋肉は緩みません、
ということで、筋膜理論でもやっぱり深刺しをしないといけないのです。