スポーツの怪我・障害と鍼
当院の鍼治療と相性の良い疾患が運動器障害や関節障害と説明してありますが
特に効果が出やすいのがスポーツで負った怪我や故障などです。
というのは、スポーツ障害というのは運動過多、やりすぎが原因です。
筋疲労が完全にキャパオーバーを起こして、骨格を支えきれず関節(靭帯や骨)に負担が掛かりはじめ、それが肩や肘、腰などに痛みとして現れるのです。
初期の段階で治療をすれば、後々の厄介な故障にはなりません。
ですから、できるだけ早期の治療が大切です。
関節痛などが現れても、初期であれば靭帯や軟骨などにそれほど障害は出ません。
しかし、痛みを我慢し競技などを続けていくと、最初はそれ程強くなかった痛みが
だんだん、だんだん強くなり日常生活にまで支障をきたし始めます。
そして、そこまで悪化してしまうと、なかなか良くなりません。(それが私です。。)
さらにひどくなると、靭帯が切れてしまったり、軟骨が潰れたり、飛び出したりなど
場合によっては手術が必要になってしまいます。
ここまで進んでしまうと、残念ながら鍼治療のみでの完治は難しくなってしまいます。
とくに学生時代の部活動などに夢中になっている方は要注意です。
当院に来る方で致命的に悪くなったきっかけは、学生時代の部活動という方が
非常に多いです。(これも私です。。)
気持ちはよく分かります、若いときは一晩寝れば疲れは取れるし、腰痛?なにそれ?でしたからね、、
無理も効きます、なので悪化してしまうのです。
(もしこれを読んでいる現役で腰痛などを持っている若人よ、居たらすぐに勇気をもって
練習を休むことです、少しくらい休んだって大丈夫だよ!)
少し話がズレましたが、とにかくスポーツ障害であれば、筋疲労の段階でいち早く治療することです。
と言っても、筋疲労って筋肉痛と違うの?という疑問が生じるかもしれませんね。
はい、出来れば筋肉痛の段階でしっかりケアするのが一番です。
この状態であれば、別に鍼を打たなくても大丈夫です、準備運動、整理運動、ストレッチなどをしっかりとやり、無理をしなければすぐに治ると思います。
ここからもう少し症状が進んでしまうと、なんとなく肩が痛いなとか、腰が痛いなと訴え始めます。
この状態ですと、体を動かしている間は痛みは感じないかもしれませんが
普段の状態でなんとなく腰が痛いかもとか、痛みや違和感を自覚し始めているかもしれません。
さらに進むと、競技中にも痛みを感じ始め、朝や晩など体が不活発な時間はさらに
痛みの感じは強くなってきます。
そして、痛みが徐々に強くなっていき、この辺でどうにかしなきゃと思い始める方が多いはずです。
この段階であれば、充分に間に合います!
おそらくやっていた競技にもすぐに復帰できるはずです。
痛みの原因が、ひどい筋疲労で留まっているからです。
ただし、筋疲労といっても少々のマッサージなどでは解消しません。
筋肉の奥まで固くなって繊維化してしまい、血流も非常に悪く自己回復は望めません。
10年以上経っても固いままなんです。
ご自身で触ってもカチカチ、ゴリゴリ状態だと自覚出来ていることも多いです、人によって骨だと思っていたと言うほど固くなります。
この骨のように固くなっている凝りが解消されると、痛みが嘘のように無くなります。
(肘の故障などは一回の治療でも大幅に改善します!)
再度の説明になるかもしれませんが、鍼の刺激の良いところは、繊維化してしまっているような箇所に直接刺激を入れられることです。
手技ですと皮膚などを介して固くなっている箇所へのアプローチになってしまいますが鍼は骨にくっついているような所や、骨と骨の間のようなところにも直接届かせることができます。
そして、繊維化してしまっている筋肉を鍼で壊し、壊すことによって血流を強制的に復活させます
血液が流れ込むことにより、酸素や栄養が行き渡り、繊維化した筋肉が元の状態に戻るのです。
スポーツ障害の原因はほとんどが凝り固まってしまった筋肉ですから
この固くなってしまっている筋肉を元の状態に戻せば、大幅に改善します。
特に当院のようなやり方の鍼とは非常に相性が良いはずです!
ぜひお試しください。