自律神経失調症、不眠症
運動器障害ではありませんが、運動器障害用の鍼でも効果があるのを
紹介します。
それが自律神経失調症(不眠)なんです。
うつ病まで進んでしまうと難しいかもしれません。
自律神経失調症というのは交感神経と副交感神経のバランスがくずれてしまって
症状が出ると言われています。ですから、この神経の働きが正常に戻れば症状は回復します。
そのやり方が、脊椎の両横(頸椎~仙椎)に鍼を打つのです。
交感神経は胸髄と腰髄から出発し、副交感神経は脳幹と仙髄から出発しています。
例えば仙髄から出た副交感神経の働きが悪くなっている原因として考えられるのが
背筋群が固くなり仙髄から出た副交感神経を締め付けて、それで働きが悪くなっている可能性があります。
そこで仙椎上の背筋群に刺鍼し、絞扼を解き、副交感神経の通りを良くし働きを取り戻すというものです。
どこが悪いかまではわからないのとバランスを取るために脊椎両横の上から下まで全てに刺鍼します。
個人的な見解では眠れないという人は、胸椎の上のほうが固くなっている人が多いように感じます。
普通なら背中の痛みとして出るのが不眠という症状で表れているようです。
また仙骨部は精神的なものと非常に密接な関連がある場所でして(詳しくはこちら)
場合によっては仙骨から尾骨にかけて温灸というお灸も致します。
もしくは「失眠」というツボが足の裏のかかと部分にあり、そこにもお灸をします。
これで大概は眠れるようになるはずです。