運動のやりすぎで腰を痛めたという方は多いと思うのですが

腰も痛いけど、腿の付け根の内側が痛い、股関節の前側が痛いと

いう方が結構いらっしゃいます。

最初は大腰筋や腸骨筋の痛みのことかと思いましたが

よくよく症状を伺ってみると、大腰筋や腸骨筋よりも

もっと体の内側寄りで、腿の付け根辺りが痛いと訴えます。

そこでどのような動きで痛いか、どのような動作がやりづらいかを

聞くと、脚を内旋や外旋をする動きがやりずらいと訴えます。

やはり大腰筋や腸骨筋の症状とは違います。

この場合、腰だけを治療してもすぐに戻ってしまいます。

最近、この症状の対処法がわかってきたので説明いたします。

具体例を３つあげます。

1人目

バレーです。（踊るほうです）

分かりやすいのだと脚を伸ばしたままつま先を内側や外側に

入れる動作です。脚がうまくはまっていない感じなど。

腰も痛いけど脚の付け根部分や鼠径部が痛いと。

2人目

野球です。

野球のスイングの時に後ろ脚がうまく回せない、守備の時に

股関節が詰まっている感じがしてしゃがみづらい。

（腰痛もあり）

3人目

サッカーです。

ボールを蹴る際に股関節が詰まっている、脚全体がなんか違和感がある。

腰痛のほうがひどい。

他にも格闘技やバレーボールなど運動で痛めた方が多いですが

介護職や看護師さんもいらっしゃいました。

もしかしたら、体を酷使するような人がなりやすいのかもしれませんね。

解決法が分かったのは皆さんが強く症状を訴えてくれたからです！

ぜひ、症状を強く訴えてください、それで機嫌が悪くなったり

分かりません、出来ませんなど言うような治療所はすぐに

見切りをつけて良いと思います。

（素直にできませんというところは良い治療院でもあります）

話がずれました、、私自身も相当数の治療所巡りしてるのでつい。。

これらの症状を解消するには

腰だけを治療してもうまくいきません。

腰と一緒に痛い「腿の付け根」も治療しないといけません。

腿の付け根とは一体どこを痛めたのか？

それは内転筋群です。

内転筋といっても長内転筋、大内転筋、短内転筋と３つあり

さらに内転筋と一緒に協調して働くのが恥骨筋や薄筋などが

あります。

これらの筋を痛めていて、鼠径部が痛いと訴えているのだと

思われます。

腰と一緒にこれらも治療をすると著効があります！

なぜ内転筋群を痛めたのか？

これはおそらく代償運動です。

例えば腰を回そうとして、知らず知らずのうちに腰に疲労がたまり

脚（内転筋群）を使いだし、最後は内転筋群も痛めてしまった。

もちろん逆も考えられます。

脚（内転筋群）を使って回していたが、使えなくなり

腰の力も総動員して、最後は腰もパンクしたという具合です。

分かってしまえば、運動障害のよくあるパターンでした。

最後におまけ的な、でも大事なことを！

上記のような症状を訴えるかたが、連続でいらっしゃり解決方法が

見つかりました。

皆さん、いろんなところに行っている方たちでした。

大抵は腰がちょっと良くなったからいっか、でも脚が気になるなー

次の治療所へという腰痛ジプシーさんですね。

私も最初は大腰筋や腸骨筋の停止部の症状だろうと高をくくっていました。

というのは大腰筋・腸骨筋の停止部は腿の付け根なんです。

しかし、微妙に症状が違います。

当院の特徴？の１つに患者さんに鍼を刺してほしい場所を指定して

もらうというやり方があります！（自慢して良いのか！？）

すると皆さん、大腰筋、腸骨筋の停止部よりももっと内側や

さらには恥骨を指さすのです。

そして、動作痛は脚を内旋する動き、これで内転筋群を痛めていると

わかりました！

それまで内転筋群がここまで腰痛に影響するとは思っていませんでした。

反省ですね。

また皆さんがまだ良くなっていないと素直に訴えてくれたからです、

ありがとうございます！

治療側は真摯に患者さんの症状を聞かなければなりませんし

患者さんもうまく治療側に症状を説明したほうが良いです。

ほんとたまにOOが痛いというのですが、勘違い？で

OOと全然違う場所をOOという方も居るんです。。

他にもたくさん。。

皆様がご自身にあった治療所に巡り合えますように！！

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